ポップアップって何？
 ブラウザがOSのプロパティのような、別ウィンドゥを表示すること。
よく見ると、このウィンドゥには、ＵＲＬを入力する所がなかったり、操作のためのアイコンがついていなかったりすることがあります。中身は普通のホームページですが、いかにもOS風でカッコイイのが特徴です。
ポップアップ表示されるウィンドゥのことをポップアップウィンドゥといいます。
ポップアップ警告はどうして出るの？
悪質なサイトがポップアップを使って、以下のようなことをしていました。
- クリックすると、商品注文など行ってしまう広告を多数表示する
ポップアップ表示された先のホームページにこういった処理が組み込まれていた際、被害が発生する可能性があります。実際には、Cockieなどの他の手法を組み合わせて、閲覧者にメールアドレスを送信させることでユーザのキャッチが完了します。FirefoxやNetscape系のブラウザなどでは、Cokieやデータ送信前に警告を発してユーザに注意を促しますが、過去のInternetExplorer
などでは、さまざまな処理やアドウェアがこういった自動処理を実行してしまい、また、メールソフトの
Outlook やOSとも連係しているため、ブラウザが容易にメールアドレスを転送してしまいました。
InternetExplorer の普及率を考えると、迂闊に広告をクリックしたり、興味を惹かれる人の人口も多くなります。
市場的に被害の拡大が無視できなくなり、技術的に曖昧な文章の中で、ポップアップ表示が悪質なサイトの代名詞のように使われるようになりました。
しかしながら、ポップアップ表示自体が悪いかと言うとそうとも言えません。なぜなら、処理の組み込まれたページはポップアップでなくとも表示できるからです。違いはアドレス入力覧やブラウザの操作ボタンがついていないこと、一度に複数表示できる（一つのウィンドゥの大きさを小さくできるため）ということだけであり、広告をクリックしたり、メールアドレスを送信してしまうのは、ポップアップでも通常のホームページでも、同様に閲覧者が行っていることです。
根本的な対策としては、送信やCockieの設定に対して、適切に警告を出してくれる Firefox のようなブラウザを使うこと、OSの機能と密接に結びついているソフトでホームページ閲覧やメール閲覧、といったインターネット通信を行わないこと、また、ホームページ閲覧やメール閲覧のソフトを共有しないこと、です。
OSの提供するインターネット通信ソフトを使用すると、OS及び複数のソフトでメールアドレスを共有することになりますから悪意のあるサイトやツールがあなたのメールアドレスをたいへん取得しやすくなります。OSのメールソフトはメールアドレスを他のソフトから利用できる形でOSに登録してしまいますので、ブラウザにも自動的にメールアドレスが複製され、ホームページ参照の際に、いつでもメールアドレスを送信できる状態になってしまいます。
また、メールアドレス入力覧にも自動でメールアドレスを埋め込んでしまうこともありますので、誤送信であってもメールアドレスを送信しやすくしてしまいます。
インターネットの技術は動的な処理の機能と共に、進化しています。ポップアップは誘導するための手段の一つとして用いられましたが、ポップアップだけを防いでも、このような古い技術に取って変わり、様々な悪質な手法が開発されていくことになります。例えば
InternetExplorer ではプラグイン警告が出されるようになりました（ただし、他社のサービスのみ）。ポップアップが悪い、という言葉は、ある意味対処に窮した一部のインターネットサービス提供側が、矛先を
変えるために使用したような面があります。
メールアドレスは専用のメールソフトだけに設定して、それ以外では使用しないこと。
これが悪質なサイトの被害を防ぐ根本的な解決方法の一つです。
ポップアップ警告を出さなくするためには？
ゲームやアートのサイトではポップアップ表示を使用するサイトがあります。
これは
- 見た目が美しい
- うっかりウィンドゥを閉じてしまったり、といった余計な誤操作を防ぐため
- 閲覧者が複数の作品を自由に見れるようにする
などの理由です。
警告が出る度にこれに応答していては煩雑ですので、分かりきったポップアップ警告を解除することができます。
サイトが信頼できると思った場合は、次のようにして解除することができます。
（InternetExplorerの例）
また、「次のサイトからのポップアップを許可する」に、サイトを追加することもできます。
Firefoxでは、以上の操作を応答しながら自動的に進めてくれますので、メニューから設定しなくとも、ポップアップを使用するサイトを開いた時に出てくる質問に応えていくことで自動的に設定できます。
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